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Ducati Racing Panta TT2
2003年12月16日
トニーラッターのライディングで81年より4年間もの間TTF2選手権のチャンピオンマシーンのコピーの市販レーサー。600SLをベースにしながらもモンジュイカムのルーツになるカムシャフトをさらにタイミングを早め各部に軽量加工されたパーツ類でレーシングスペックで組み立てられたエンジンは597CCながら78馬力を10500RPMで絞り出す。ベルリッキのフレーム、マグホイール、マグ、のFフォーク、フローティングローターなど軽量と性能に神経を集中させマシーンを製作。特にエンジンのフィーリング、軽さ、美しさは感動に値する。
Ducati Montjuich
2003年7月 7日
1986年バルセロナの丘の名前であるモンジュイと命名されたパンタモデル最高峰のモデル。カタログスペックではなんと95PS!!車重はノーマルモデルのパンタの175Kgに比べ18Kgも軽い157Kgである。NCRの7番と呼ばれるレーシングカムシャフトと同じモンジュイカムを装着。アイドリングが不安定だが回転を上昇させカムに乗ってくるとライダーを魅惑の世界に導いてくれる。200台の限定生産で129台がなんと村山モータスを通じて正規に日本に輸入され現在も収まるべきところに収まり程度の良い車両が市場に出回ることはごくごくまれである。この車両は当時装着されていたインターミディーと呼ばれるFに12/60-16 Rに18/67-16のタイヤを履いたまま休眠していたものである。バックミラーの取り付け穴すら開いていないカウルなど当時を思い知ることができるオートバイである。
Ducati
カジバの象さんマークのドゥカテイステッカー。現在貴重品か?
アクロンマービック
モンジュイのアクロンマービック。サンタモニカなどのものと違いオフセットされて固定される。4.25サイズのリムに18/67-18のミシュランインターミディーを履く。リヤブレーキは260mmのブレンボフローティングローターを装備する。
リヤ周り
リヤ周り。カウルより飛び出したすてーやフレームを改造したりするものも多い。
メーター
F11型の日本電装のメーターを装着せず見慣れたべリアめーたーを3連装する。
シリアル
モンジュイのシリアルナンバー
ドゥカテイメカニカ
多分日本で製作され村山モータースさんにて装着された七宝焼きのマーク。一連のシリアルなんばーが刻まれる。平行輸入車には装着されず。
デロルト
750ccにして40mmのデロルトキャブを標準装備。モアパワーを求めマロッシ41や42.5パイを装着する人も。
ベルリッキ
リヤアームはベルリッキのアルミスイングアームを装備。400SSジュニアなどのものと異なる。表面を良く見て欲しい。ぶつぶつがあるように見える。これはモンジュイのみマテリアルが違いマグネシウム合金を使用することによる。合わせて全長も他のモデルと異なる。
マフラー
コンペテション用のEXシステム。0.8mm厚のブラックメッキされたベルリッキ製EX1番パワーは出るのではないだろうか?でもそれに伴い音量もかなりのものである。
Ducati 748RS
2003年6月 8日
Ducati 748RS 2000年に発売された748Rの市販レーサー。2000年、2001年、2002年式と各1台のみ日本に生息。このオートバイいわゆるドゥカティモーターからではなくドゥカテイコルセよりデリバリーされる本物のRSである。一見すると748Rをうまくカスタムしてあるぐらいにしか見えないがよくみるとまったく別ものであることに気が付く。
12400rpmまで回すことを許されたエンジンは官能的ですらある。ソフトウエイ(パーツリスト)にも掲載されていない幻の2002年型である。2001年冬イタリア本社に於けるサービストレーニングで本社に訪れたとき10数台ほど真っ黒い748RSが出荷を待っていた。その中の最後の1台が日本に輸入された。
右側の写真
右側より撮った写真。サーキットでよく見かけるスーパーバイク系の姿です。
斜め前より
斜め前より撮った写真
真っ黒いRSたち
本社にて出荷を待つ完成後間もないRS.フラッシュが使えず 本当に真っ黒です。
インジェクション
RSのインジェクション周り フアンネル、ホース、アイドリングアジジャスターなど見慣れたRと少し違います。
メーター
これぞレーサーといわんばかりのマレリのダッシュパネル。
後方より
後方より撮った写真。テルミEXは748ccながら54パイフルエキ。オイル交換さえエキパイをはずさなければ不可能です。 リヤオーリンズも専用設計。これがいいんですね。
Ducati Supermono
2003年6月 7日
Ducati supermono Ducati 本社のムゼオ見学で説明を受けた言葉がジュエリーオブドゥカティ。その言葉がまさに当てはまるほどとても美しく官能的で機能的なオートバイ。タンブリーニ指揮下のもとにテルブランチがデザイン。モトGPチームのドメニカーニがフレームデザイン。天才技術士ボルディがツインエンジンのコンロッドを残しつつスーパーシングルのエンジンを製作。シングルレースで沢山の勝利を手にしながら92年の発表以来市販化を期待されているオートバイ。私の知る範囲で日本に550cc、570ccで7台生息。このオートバイは後期型570cc新車で輸入、サンデーレースで数戦使用、チームファンデーションにて全体的にフルOH後参加するサンデーレースがない為眠りについている。
570CCモノ
後期型のスーパーモノ。エキゾーストなどが後期型を記すすべである。
ムゼオのジュエリー
ムゼオに飾られているスーパーモノ。シリアルナンバー1である。各部にあとから施された加工が見受けられる。
カットモデル
モノのエンジンのカットモデル。
ダミーコンロッド
モノの最大特徴ダミーロツド。ツインエンジンのピストンが無いだけである。これをバランサーに使用するとはさすがイタリア人
シリンダーヘッド
ボルディ設計デズモクアトロ。理想的なポート形状である。
コクピット
これがシングル?と思うほどの数字が刻まれたレブカウンター。マグネシウムのアッパーブラケットに1番のシリアルが。
エンジン左より
この部分ツインエンジンとかなり相違する部分。
補強されたSWアーム
実践で使用されているうちに改良されていっています。570ccではもともとごっついアームが装着済み。
ステップ
カーボンプレートのステップ周り。軽さもピカイチ。
1974年 Ducati 750SS
2003年6月 7日
1972年のイモラレーサーのレプリカモデルとして製作された1974年型750SS。ラウンドケースのエンジンを心臓部に搭載したDucatiの代表作。30年ほど前のオートバイであるが現在でも十分通用する美しさを備えている。イモラレプリカと呼ばれるとこのオートバイ、当時の輸入元である村山モータスが輸入した10数台の中の1台。10数年の長い眠りから2002年冬のモトルネッサンスで目を覚ました。厚化粧されたいわゆる化粧美人ではなく枯れた良さが残るオートバイ。
リヤーキャリパー
当時モノのロッキードキャリパー、ローターは現行品に穴あけ、ベンチレート加工してあります。軽量のため
フロントカウル
オリジナルのイモラカウル。ライトの光軸調整の為の逃げがあります。 これも本物の証です。
デロルトキャブ
当時物のオリジナルの40mmデロルトキャブレター。反対側も丸い筒状になっています。SSは鉄のマニホールドです。これも本物の証です。レーシングマフラーとの組み合わせでF180番R185番のジェッティングで使用しました。
シート
オリジナルのシート。丈夫にできています。
アクセルホルダー
当時物のアクセルホルダー。トマゼリの字の向きに注目。でもスロットル開度がとても多いので全開にするのに握り直しが必要ですね。オーバーボアキャブ装着によるぼこつき防止かも。
ブレーキキャリパー
オリジナルのスカラブキャリパー。反対側はドカのマークが入る。左右ドカのマーク入りの車両もあるがたいてい片側のみ。フエンダーの取りつけ部分も特徴、S改のフォークはこの部分を見れば判別可
オリジナルのスクリーン
この部分にマーク入り。安全対策のモール付き。
シリンダーヘッド
パワーを引き出す為とフリクションを減らすためのデズモヘッド。750ながらこのバルブサイズにポートの太さ。パワーあります。(このへッドは他車のものです。)
レーサーのスタイル
サーキット走行する為ボルトオンで部品取り替えた姿。市販レーサーだからとても楽です。今からまたストリート仕様に返ります。